しんどい時をシン・ゴジラに救われた話
こんにちはさくです。
今日はいつもとちょっと毛色の変わった話です。
わたしは2016年11月に会社を退職しました。
退職するまでの3ヶ月間くらいは本当に辛かったです。
私の結婚が決まったのが7月〜8月にかけての頃でした。
最初は結婚しても仕事を続けるつもりでしたが、8月の終わりになると本当に辛くなって、鬱の一歩手前に。
怒られたりしているわけではないのに勝手に涙が溢れてきたり、無気力で身だしなみに気を使えなくなったりと明らかに体の変化が現れました。
私には同期の女の子がいたのですが、私の部署はめちゃくちゃ忙しくて人間関係もしんどかったのですが、会うたびに
「そっちは忙しそうだね〜こっちなんてめちゃくちゃ暇だよ〜」なんて言われるのでその度に「なんで私だけ…?」ともやもやしてしまいました。
一番しんどかったのは、就職する際に掲示されていた職種と違う職種の仕事を任され始め、やったことないことができる!と初めこそやりがいを感じていましたが、前任がいない中私も誰もわからない手探りな状態でさせられる業務です。
わからないからこそみんな「このくらいちゃちゃっとできるでしょ?」という感じで。
直属の上司に相談しても「私はわかんないけどできるでしょ?わからないのは考えてないだけ。早くやってよ」という感じでした。
あと上司Aと上司Bとの対立に何故か巻き込まれ、Aからやれと言われたことをやっているとBからは何故そんなことをやっているのかと言われる。
BにAから指示された旨を伝えると自分の意見はないのかと言われる。
逆もまた然りです。
社会人にはあるあるの構図ですね。でも私は潰れてしまいました。
こういう場合、直接上司同士で話してくれればいいのにと思うけど絶対話し合ってくれないんですよね。仲が悪いから。
一度上司Aが「自分とBが直接喋ると毎回喧嘩になるから話さないんだ」と言っていたのを聞きました。
毎回喧嘩になる程意見の合わない2人に挟まれた私はどうなるのか考えないのかな…??
とにかくやめる前の3ヶ月間は毎日泣いていたように思います。
そんな私の唯一の楽しみはシン・ゴジラを見ることでした。
もともとは見るつもりはなかったのですが、ツイッター等で話題になっていたので面白いのかなー?と半信半疑で見に行ったのですが見事にハマりました。
1番好きなのが第四形態のゴジラが登場し、夜の東京に炎と放射光線を撒き散らすシーンです。
あの放射光線を見ながら「うちの会社も破壊してくれないかな…」と思い泣きました。
その後の活動停止するときの動きが野村萬斎感出ててめちゃくちゃいいです。
ゴジラがすべてを焼き尽くすあのシーンが忘れられず、足繁く劇場に通い結局7回見に行きました。
ゴジラのことを考えすぎて、会社近くのスーパーで買い物をしていて外に出たらゴジラが会社方面にやってきて「ああ、今からゴジラが会社を壊してくれるんだ」と思った夢を見たくらいです。
この仕事さえ終わればゴジラを見に行ける、と思うと仕事も頑張れました。
ゴジラが上司もろとも会社を壊してくれる想像をすると辛くても頑張れました。
いつしかゴジラは私のヒーローになっていました。
受験の辛い時、失恋した時に聞いていた歌を聴くとその時の辛かった気持ちが思い出されるように、今後何年、下手したら何十年、シン・ゴジラを見るときっとこの時の辛かったことが思い出されるかもしれません。
そして私は会社を辞めました。辛いことから逃げることができました。
辛いことを辛いと認めて行動に移せた今なら、また違った目でゴジラを見れるのかな?と思います。
落ち着いたらブルーレイ買います。
終わりです。