「花戦さ」少しネタバレ&蓮の開花する音を聞きたい
こんにちはさくです。
先日母と映画「花戦さ」を見に行ってきました。
野村萬斎さん目当てで行ったのですがおもしろかったです。
映画「花戦さ」あらすじ
時は戦国。
専好は出世にも名誉にも興味がなくただ花が好きな男でした。
織田信長の御前に登り竜を模した松を生けるなど個性的ないけばなの感性を持つ専好の周りにはいつもたくさんの人がいます。
その人たちが、織田亡き後天下を取った豊臣秀吉の傍若無人な振る舞いにより命を落とします。
自分の大切な人たちの仇を取るため、秀吉に「花」で戦を申し込んだ池坊専好のお話。
歴史ものすべてに言えるのですが、 だいたいこの人物がどのような道を辿っていくのか事前にわかっていると、悲惨な末路を辿る人だと見てて辛くなるものがありますね…。
蓮に関するエピソード
花戦さのワンシーンでこんなものがあります。
専好が河原で飢餓により亡くなった人を弔っているとき、亡くなっていると思い花を手向けた女の子が目を覚ましました。
その女の子を寺に連れて帰るも、喋ることもご飯を食べることもせずただうつむいているその女の子を見て、専好はつぼみの状態の蓮の花をいくつか取ってきて弟子の坊主に女の子の部屋に置かせました。
坊主が去り、部屋に一人になった女の子の耳に「ポン」という音が聞こえてきます。
顔をあげると先ほどまでつぼみだった蓮が開いていました。
しばらく目を奪われていると次々と「ポン」と音を立てながら次々と蓮が花開いていきます。
女の子はそれをきっかけに生気を取り戻したようになり、専好が部屋を訪ねるとそこには部屋一面に蓮の絵を描く女の子の姿がありました。
このエピソードを見て「私も蓮の開花する音が聞きたい」と思いました。
蓮の花の開花音について
蓮の花は明け方に花開くので、その時に「ポン」という音が聞けるのかな?と思っていました。近所に蓮の花が咲いているところがあるのでウォーキングがてら行こうかな?なんてわくわくしていました。
しかし、調べてみると蓮の花が開花する時に音がなるのは迷信、都市伝説レベルだということを知りました。
昭和10年7月23日,牧野富太郎や大賀一郎博士たち十数名が東京不忍池で実地検証を試みたが無音説に軍配があがったという。ハスの花は沢山の花弁が重なっているが空気を密閉するほどには密着しておらず,花弁の先から徐々に開くので周囲に聞こえるほどの破裂音が出ることはなさそうです。
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kokufu/koutei/hasuyom.html
知らない方がいいこともあるんですね…笑
まとめ
蓮の花の開花音について読まれた詩や歌があるそうなので、そこからそれが事実だというように噂になっていったんじゃないでしょうか。
後は茎から聞こえる音説もあるそうです。「蓮の花の開花する時には音が鳴る」という前提でいるとそこで鳴る音すべてが開花音に聞こえてしまいそうです。
音が鳴らなくても蓮が綺麗なのは変わらないので、今年もそろそろ蓮の季節ですしまた見に行きたいと思います…笑
終わりです。
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